ポンタの想い出

俺に明日はあるのか?

カルデラ破局噴火





カルデラ破局噴火














カルデラ噴火! 生き延びるすべはあるか?







広域火山灰の分布










まずは(図1)をご覧ください。火山が日本中に分布している訳ではないのに、日本中、至る所に火山灰層が分布していることを示す証拠が見られます。このような火山灰は噴出源の火山から数100km以上も離れた地域までの広い領域を覆っているため、広域火山灰と呼ばれるもので、数日から1週間程度で降り積もるものと考えられます。広域火山灰は、歴史的には一瞬のうちに広い地域を覆った時間マーカーなので、遺跡の年代決定などに欠くことができないものです。また、ローカルな火山噴出物との上下関係から、その火山の噴火史を読み解くことにも使われます。



また広域火山灰は、規模が大きく、激しい噴火によって数10kmの高さまで噴き上げられた噴煙が上空の偏西風に流される途中で経路の地表に降り注ぐため、日本に分布する広域火山灰は、必ずしも日本の火山から放出されたものばかりとは限りません。一部には、中国と北朝鮮国境の火山、白頭山や韓国領のウルルン島から噴き上げられた火山灰もあります。



Broad wimax



火山灰のうち、粒子サイズの大きいものは重いのであまり遠くまで流されないうちに降下し、細粒のものは遠くまで運ばれます。この結果、噴火地点に近いほど粒子サイズが粗い火山灰が厚く堆積し、遠くには細粒の火山灰が薄く堆積することになります。さらに、広域火山灰は巨大噴火が発生したことを示す記念碑ともいえます。広域火山灰をもたらす噴火は、非常に短い期間で地下に蓄えた大量のマグマを放出するため、マグマが抜けた後の空隙に地盤が落ち込み、巨大な鍋状の地形を作ります。この鍋状の地形が「カルデラ」と呼ばれることから、このような巨大噴火を「カルデラ噴火」といいます。また、中には規模が大きく、あまりに広範な領域が破滅的状況になるものもあり、これらは「破局噴火」とも呼ばれます。







最新のカルデラ噴火










このような広域火山灰をもたらした噴火の一例が、鬼界カルデラの噴火です。今からおよそ7,300年前、鹿児島市の南方およそ100kmの島で激しい噴火が発生し、島の大部分が失われて海底に巨大なカルデラが形成されました。放出されたマグマは100立方kmを超えます。当時の島の一部は、現在でも薩摩硫黄島などで確認することができます。この噴火によって発生した火砕流の一部は海上を走り、大隅半島薩摩半島にまで上陸。また、海中に突入した火砕流の一部は大津波を発生させ、その痕跡は長崎県島原半島で確認できます。



成層圏にまで到達した巨大な噴煙を構成する火山灰は、途中で火山灰を降下させながら偏西風に流され東北地方にまで達しました。この火山灰はアカホヤ火山灰と呼ばれ、関東地方でも10cm程度、大阪・神戸付近では20cm近くの厚さまで降り積もりました(図2)。この火山灰は今でも各地で確認できます。



活火山のない四国も厚い火山灰で覆われ、南九州から四国にかけて生活していた縄文人は死滅するか、食料を求めて火山灰のない地域に移動し、1,000年近く無人の地となったようです。というのも、この火山灰層の上下から発見される縄文遺跡の土器の様式が全く異なっているからです。このように、活火山の無い四国や近畿、中国地方東部であっても、南九州で大規模な火山活動が起これば、大変な火山災害に襲われることがあるのです。







カルデラ噴火に伴う巨大火砕流










カルデラ噴火には、数10立方kmの火山噴出物を放出するものから、1,000立方kmにも達するような噴出物を放出するものまで、その規模やレベルはさまざまです。



日本の火山の歴史を見ると、この12万年の間では、ほとんどのカルデラ噴火は東北・北海道や南九州に集中しています。しかし規模がやや小さなものや、もっと古い時代のものは関東や中部地方でも発生しています。九州のカルデラを代表する阿蘇山では、30万年前から9万年前までの間に、4回も巨大なカルデラ噴火が発生しています。特に、9万年前の噴火は阿蘇4噴火と呼ばれ、わが国のカルデラ噴火としては最大級のものです。放出したマグマは600立方km以上に達し、先に述べた鬼界カルデラ噴火の5倍以上です。江戸にまで火山灰を降らせた約300年前の富士山宝永噴火の1,000回分に当たるといえば、その例えようもないスケールが想像できるでしょう。











阿蘇4噴火では、火砕流が九州のほぼ全域を襲い、一部は海を越え、山口県にまで到達したこと(100km以上火砕流が走ったことになる)が分かっています(図3)。さらに、(図1)に示したように、噴き上げられた噴煙から堆積した火山灰は日本全土を覆い尽くし、その厚さは北海道東部でも10cm以上に達します。



もし、カルデラ噴火が起こったら・・・



わが国では、100立方km以上のマグマを放出するカルデラ噴火は、1万年に1回程度発生しています。数10立方km以上の噴火ならば12万年間に18回、つまり6千年に1回程度は「起こっている」ことになります。もちろん、これは平均発生頻度で、前のカルデラ噴火から2,000年のうちに起こったものもあれば、1万数千年以上の後に起こったものもあり、このような規模の噴火で、最後に起こったものが先の鬼界カルデラ噴火なのです。











ところが、これまで平均6,000年間隔で起こっていたカルデラ噴火が、最近7,300年間は発生していません。カルデラ噴火はもはや、いつ起こっても不思議がない現象なのです。その規模にもよりますが、一度、カルデラ噴火が起こると、その周囲100〜200kmの範囲は火砕流で覆われます。火砕流の速度は時速100kmを超えるため、その地域は数時間以内に数100℃以上の高温の火砕流に襲われ、壊滅状態となるのは避けられません。もし、過去と同じようなカルデラ噴火が現代に発生すると、発生場所によっては、数10万〜数100万人の犠牲者が発生するといわれます。



THE BED ROOM



では、火砕流の到達範囲外ならば安心? というと、そうではありません。

南九州で、このような噴火が発生した場合、10cm以上の厚さに火山灰が降り積もる地域は関東以北にまで及び、この領域ではあらゆる農作物は枯死してしまいます。さらに火山灰が数10cm以上の厚さまで降り積もった地域では、灰の重みで建物の屋根が落ち、航空路を含むすべての交通網はまひ状態に陥り、物流も人の移動も困難になると予測されます。貯水池や水道浄化池では火山灰のために取水不可能となり、広域で断水状態が続き、また送電線の断線、電柱などのがいしに降り積もった火山灰によるショートで大停電が起こります。このように、断水や商用電源の断絶が起これば、原子力発電所の甚大な事故につながる可能性があることは、福島第一原発の事故を見れば明らかといわざるを得ません。











これまで述べたように、もし万一、南九州で阿蘇4のような超巨大なカルデラ噴火が発生すれば、日本中が壊滅状態になることは確かです。地震で文明が断絶した例はありませんが、火山噴火が文明断絶をもたらすことは、7,300年前の鬼界カルデラの噴火でも実証済みです。にもかかわらず、わが国ではカルデラ噴火の研究は一向に進んでいないどころか、カルデラ噴火の切迫度を確認する手法の開発すら行われていないのです。



これまでの100年間、わが国の火山活動は異常に静かな時期であったことは第4回で述べた通りです。カルデラ噴火は極端な例としても、今後は、規模の大きな噴火が起こることを想定しなければなりません。静かな時期しか知らないわれわれの火山噴火に対する危機感の薄さから、火山研究に対する資源投入は、地震研究に比べて圧倒的に少ないのが現状です。火山研究の進歩なくして、火山大国日本で生き抜く知恵は見出せないのではないでしょうか。



















火山・地震国の日本で原発は無謀「大噴火」



いつ起きてもおかしくない!



富士山や箱根山、桜島、予知困難!



島村英紀氏・ 地球物理学者?



九州電力が「巨大噴火は予知できる」などと



言っていますが、あれは大嘘なんです。















▽しまむら・ひでき 1941年、東京都生まれ。武蔵野学院大特任教授。東大理学部卒。同大学院修了。理学博士。北海道大教授、北海道大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所長などを歴任。専門は地球物理学。近著に「火山入門」。



地球物理学者の島村英紀





「火山・地震国の日本で原発は無謀」?



日刊ゲンダイ



日本全国で火山の噴火が頻発している。



ここ1年ほ どで、御嶽山浅間山口永良部島などが噴火し、警 戒中の箱根山でも、先月末、ついに小規模噴火が起き た。



いったい今、日本列島で何が起こっているのか。



地震・火山研究の第一人者である地球物理学者の島村 英紀氏に聞くと、「今が普通の状態」と、意外な答え が返ってきた。



――日本の火山が異常に活発化しているように見えま す。何が起こっているのでしょうか。



異常ではありません。むしろ、日本の火山も地震も 普通に戻りつつある。



今までが異常に噴火が少なくて、日本人は火山のことを忘れて いただけです。











だけど、忘れてはいけない。地震国、火山国に住んでいるということ を、日本人は頭の隅っこにとどめておかないといけません。



――つまり、現在の状況が普通ということでしょうか。



各地で噴火が起こっているのは通常の状況です。そ れよりも大きな「大噴火」がいつ起きてもおかしくあ りません。



火山学者が言う「大噴火」とは、東京ドー ムで数えると約250杯分以上の噴出物があるもので す。



その大噴火は1914年の桜島、1929年の駒 ケ岳を境になくなっています。



それまでは100年の 間に4〜6回のペースで起こっていた。それがぱった りなくなっているのは非常に不思議で、普通はありえ ないことなんです。



そうした噴火が21世紀中にあと 4回くらい起きても決して驚かないというのが火山学 者の間では通説となっています。











桜島、大規模噴火の可能性!山体膨張/大地動乱の日本列島、原発再稼働はありえない!大正大噴火規模もあり得る!さらには、巨大カルデラ噴火も…!日本列島は全域で大地震の活動期!それでも原発の新設すら認めようとする政党がある!











――普通に戻るきっかけは、やはり2011年3月の東日本大震災でしょうか。



3.11だったと思います。あの大地震でプレートがずれて、地下にマグマができ た。



マグマは周りの岩より軽いものですから、岩の合間を上がってきて、火山の下に マグマだまりをつくる。



そのマグマだまりの一番上がいっぱいになったり、揺すぶら れると噴火するんです。



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――不気味な動きを続けていた箱根山は、ついに6月 30日、小規模噴火が起きました。



箱根は昔、大変な噴火をした。3200年前に、山 の上半分が吹っ飛ぶ噴火があって、その時に芦ノ湖や 仙石原をつくった。



火砕流は静岡県側まで到達してい ます。6万年前の大噴火では、50キロ離れた横浜ま で火砕流が到達した記録がある。

















その時は人間は住ん でいませんが、今起これば大変なことになる。そうし た噴火の事実があり、同じことが今後は起こらないと は言えないんです。



大涌谷だけではない箱根火山の危険!約3000年前に大噴火を起こした!富士山と連動の可能性も!噴火が近づいている火山!記憶の風化…武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏も警鐘を鳴らす。



――箱根山から約25キロしか離れていない富士山の動向も気になります。



富士山は1707年の宝永噴火を最後に噴火していませんが、宝永噴火の時は首都 圏に10〜30センチの火山灰が積もった。



今だったら大事件です。経済も電気もみ んな止まります。交通機関では数ミリの火山灰で道路の破線が消えて、滑走路も消え るといいます。



ミリの単位で影響が出るところに、火山灰が数センチも積もったらど うなるのでしょうか。



しかも、火山灰は雪と違って時間とともに消えることがありま せんから、大変なことになると思います。

















富士山大噴火Xデー2015年!国家の危機!東京にガラス火山灰が2週間…降り続き!電気、通信、交通マヒ…!国家存続の危機であるが、国の対応は…ほとんど何もやっていない!



富士山や箱根山は記録が少なく予知は困難



――噴火を予知することは難しいのでしょうか。



富士山も箱根も一番困るのは、最後の噴火が起こる 前の記録が残っていないことなんですね。



宝永噴火の 前の文書か記録があれば、火山性地震などの兆候がわ かるのですが、それがわからない。



今の段階では何が 前兆であるかが、わからないんです。



それにもかかわ らず、箱根は年間2000万人が訪れる観光地です し、富士山は夏は夜でも数千人が登っていて、昼間は 何万人も登っています。



そうした山がいきなり噴火し たら、どうなるかは非常に恐ろしいことです。



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――直前の記録がどれだけたくさんあるかで、予知や事前に取れる対策が変わってく る。



富士山や箱根山と違って、浅間山や桜島は、これから何が起こるのかがかなりわか ります。



浅間山は最近100年間に50回噴火したことがわかっています。ですか ら、記録もある。



大学の先生もついて観測している。地震計だけでも20個以上あ る。富士山や箱根山とは桁違いの予知環境なんです。桜島も同じです。



口永良部島は その中間ですが、地元の人が火山慣れしていたので、大事には至らなかった。



――火山ひとつひとつは全く別物なんですね。



そうです。ですから、気象庁が2007年に導入し た「噴火警戒レベル」は、一律に適用できないものな んです。



火山はひとつひとつ違うのですから。気象庁 はよせばいいのに、全国の火山をひとくくりにして



「危なくなったら噴火警戒レベルを適用する」と言い 出した。「俺たちが前に出るから、学者は後ろに下 がっていて」と言っているようなもんです。











この時、 学者は「大丈夫だろうか、噴火レベルを決める根拠が ない山がいっぱいあるんじゃないか」と、かなりいぶ かったんです。実際、その通りになりました。



――昨年の御嶽山の噴火では被害を防げませんでした。



気象庁としては、御嶽山で非常に手痛い失敗をした。



噴火が起こる2週間前に、火 山性地震があったにもかかわらず、警戒レベルが1のままだったんです。「1」とい うのは、山頂まで行ってもいいレベル。



それで、戦後最悪の57人が亡くなってし まった。二度と失敗はできないということで、箱根山では強引に警戒レベルを上げ た。非常に政治的な判断です。











一方で、岩手山のように、あらゆる噴火の前兆があっ ても、噴火しなかった山もある。天気予報は“方程式”があって明日どうなるか計算で きる。



でも、火山や地震にそうした“方程式”はないんです。地震や噴火を機械で観測 するようになって、せいぜい10〜20年。



日本列島に人が住み着いて1万年。で も、噴火や地震は数千万年単位で起きている。



そのごく一部を知って全部わかった気 になることは、かなり無理なことなんです。











――「大噴火」より規模の大きい、恐ろしい「カルデラ噴火」の可能性もありますか。



カルデラ噴火」は「大噴火」の400倍以上の大きな噴火です。日本では過去10万年で12回起きている。



数千年に1度は起きる計算です。一番新しいのは7300年前で、九州の南方で起こっていて、そのマグマは東京ドーム10万杯分にもなった。



数千年前に起きたから、あと1000年は大丈夫という保証はどこにもありません。



もしかしたら来年起こるかもしれない。カルデラ噴火というのは、今のところ全く予知ができないんです。



川内原発カルデラの破局的な噴火!しっかり検討されていないのではないか!火山噴火予知連・藤井会長 /再稼働差し止め却下!











――九州といえば、原発に対する火山の影響が気になります。桜島や口永良部島が噴火するなど火山活動が活発化していますし、阿蘇山では9万年前にカルデラ噴火も起きています。その阿蘇山や桜島などの火山に川内原発は囲まれているため、もしそれらが噴火したらどうなるのか、再稼働を危惧する声もあります。



九州電力が「巨大噴火は予知できる」などと言っていますが、あれは大嘘なんです。



火山学者のほとんどが「危ないに違いない。九州電力の言っていることはあてにならない」と反対している。カルデラ噴火の前兆をつかまえて、「数十年後、数年後にいよいよ起きるぞ」とわかったためしは一度もないんです。











――そうなると、そもそも火山・地震大国の日本が原発に頼ることにムリがある。



 原発のような危険なものを造ること自体、無謀だと思います。



そうしたことを私は以前からさまざまな場面で発信していますが、政府は耳を貸しません。



政府としては、まず「原発推進」という大方針がある。それは、反対の意見も聞かないで推し進められている今の安保法制と一緒です。



今からでも原発の見直しは遅くないと思います。このままでは後世の人につけを残すことになるだけですから。



狂気、川内原発は大噴火でも安全!安倍答弁、再稼働めぐり/小規模噴火でも全電源喪リスクと専門家!

































カルデラ噴火

生き延びるすべはあるか?記事より



みんなが知るべき情報さんより



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