ポンタの想い出

俺に明日はあるのか?

北朝鮮の役割


簡単に壊滅できる北朝鮮をアメリカが壊滅させない理由とは


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北朝鮮は2016年に入ってから4度目の核実験を強行したり、長距離弾道ミサイルを発射したりしている。

これを受けて2016年3月3日に国連安全保障理事会が制裁決議を全会一致で採択すると、またもや同日にミサイルを6発発射するという愚行に出ている。

金正日から金正恩体制になっても、北朝鮮は何ら変化していない。恒例の「瀬戸際外交」をしているのを見ても、それは明らかだ。

軍事的な動きに邁進する北朝鮮という国家は、それ単独で見れば非常に危険な「軍事的脅威」のように見える。


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しかし、兵器は旧式で、燃料もメンテナンスもできないので空軍も維持できず、国民は飢えて兵士まで栄養失調に苦しんでいる国だ。

本当は、周辺国もアメリカも、北朝鮮を壊滅させようと思えば明日にでもできる。

軍事的に叩かなくても、中国が食料支援をやめたらその瞬間に自壊してしまう。北朝鮮はそのような国家である。それなのに、なぜそうしないのだろうか。なぜ、いつも口先だけで「脅威だ」と言って放置しているのだろうか。


北朝鮮の存続は、アメリカにとって都合がいい



アメリカにしてみれば、北朝鮮の破壊など、アフガンやイラクを破壊するよりも簡単な仕事だろう。中東を暴力の渦に陥れているISISイスラム国)よりも簡単かもしれない。

しかし、アメリカは北朝鮮の体制破壊をしないでずっと放置しているのである。あの好戦的なブッシュ政権ですら、何もしなかった。

いったい、なぜなのか。

もちろん、北朝鮮を崩壊させない方がアメリカにとって都合がいいからである。単純に言えば、北朝鮮が存在することによってアメリカは「儲かる」のである。

北朝鮮問題は、「アメリカの兵器ビジネス」と関連させて考えるべきで、中国や韓国や日本の政治の動向や国連の動きはそれほど意味はない。全世界の軍事問題は、アメリカの問題なのである。

動いている「駒」は北朝鮮・中国・韓国・日本なのだが、それを動かしている「手」は誰もが知っての通り、アメリカだ。

だとすると、北朝鮮や、韓国という駒の動きを追ったところで仕方がない。駒は駒でしかない。


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北朝鮮が軍事的な動きをしているとしても、どこかと本気で戦争するのかと言われると、当然しない。戦争すると負け戦になって体制が崩壊するのだから、北朝鮮は戦争「できない」というのが現実だ。

もちろん、偶発的なものが重なって報復合戦に至ることもあり得ただろう。あるいは、事態が急変して戦争になる可能性もゼロではないだろう。

しかし、基本的に戦争をするかどうかは、日中韓に強い影響力を及ぼしている「アメリカが決める問題」である。

アメリカがそれを望まないのであれば、韓国も中国も日本も北朝鮮がどんな挑発をしようが本気で戦争はできない。


アメリカは「アジアの安定」など望んでいない



北朝鮮が毎年、恒例のように「瀬戸際外交」をはじめて周辺国を振り回す。そして、周辺国はそれを責める。もちろん、アメリカも一緒になってそれを「憂慮」する。

しかし、決して北朝鮮を一気呵成に瓦解させて「アジアの安定」を生み出すかと言えば決してそんなことはしない。なぜなら、アメリカは「アジアの安定」など望んでいないからだ。

むしろ、「アジアの不安定化」を望んでいる。

その方が周辺国に武器弾薬が売れて儲かるからである。アメリカはアジアに武器を売っているのだ。そして、その「武器」とは、周辺国と対立があるから売れる。

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現にアメリカは北朝鮮の「脅威」を煽りながら、韓国に空中防衛システム「THAAD」を配置するように韓国に迫っている。

「THAAD」は敵のミサイルを迎撃できる米国の兵器体系なのだが、これは迎撃ミサイル48基でワンセットになっていて価格は1990億円にもなる。

兵器ビジネスは「脅威」があることによって武器を売ることができる。そして、脅威が継続したほうが収入になる。

アメリカはそうやって、世界各国で「脅威」を作り出して、兵器ビジネスをしている。脅威を感じさせる国家が存在し、その体制を維持させることによって「儲け」が生まれる。

東アジアでは、それが北朝鮮なのだ。だから、北朝鮮は生かされ続けている。

北朝鮮が暴れてくれればくれるほど、その周辺国(韓国・日本)に武器が売れる。北朝鮮が現体制のままで、たまに暴れてくれるほうがアメリカは金になる。

イラクには堪(こら)え性がなかったアメリカも、北朝鮮には驚くべき寛容さと「口だけ攻撃」で対処しているのは、意外と短絡的に見えるアメリカもビジネスの論理でしっかり動いているということだ。


アメリカにとって日本や韓国は「金のなる木」


日韓に兵器を売りつけてアメリカの軍産複合体が収入を得る。そういうビジネスの流れが延々と60年近くも続いてきた。

すなわち、アメリカは60年近くも兵器ビジネスを成功させてきたという言い方もできる。これは、アメリカ軍産複合体の「安定収入」である。

しかし、もう北朝鮮の体制も限界に近いところまで来ている。いずれは自壊せざるを得ない。それがいつなのかは誰も分からないが、いつか来る。

常識的に考えると、無理して体制維持しているようなものは、いずれは衰退し消えて行くのは間違いない。

もう10年も20年も前から北朝鮮は「もう持たない」「もう崩壊する」と言われて続けてまだ持っている。

だから今後もさらに延命する可能性もある。それはアメリカのビジネスには好都合だが、無理して持たせているものだから、最後には北朝鮮も消えていかざるを得ない。


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いずれにせよ、そうなったあとは、アメリカは60年続いてきた安定的な兵器ビジネスをなくすことになる。

ここが重要な部分だ。

アメリカにとって日本や韓国は「金のなる木」だ。ウォール街軍産複合体も、共にそこから金を吸い上げている。

この両国から金を吸い上げるのに北朝鮮ほど都合の良い国はないわけで、そんな北朝鮮が自滅するのはアメリカには「痛手」というしかない。

ウォール街はともかく、軍産複合体には金銭的損失になる。

では、北朝鮮という「脅威」が自壊して消えてなくなったら、アメリカは東アジアでの兵器ビジネスをあきらめるのだろうか。もちろん、それはあり得ない。アメリカは貪欲に、骨の髄までアジアから金を奪い尽くすはずだ。


北朝鮮という脅威がなくなった後に何が来るのか?



では、どうすればいいのか。別に難しい話ではない。北朝鮮という脅威がなくなるのであれば、「他の脅威」を作ればいいだけの話だからだ。

北朝鮮という現在の安定収入に変わる何か別の「継続的脅威」を作り出すことに成功したら、北朝鮮はどうでもよくなる。

東アジアにそういった動きはあるのだろうか。もちろんある。北朝鮮の親玉である「中国」が次の継続的脅威だ。

中国は現在、南沙諸島に軍事拠点を作っており、2016年2月16日には、西沙諸島の永興(ウッディー)島に地対空ミサイルを配備、2月22日には、南沙諸島のいくつかの島にレーダー施設を建設していることがアメリカの米戦略国際問題研究所の発表で明らかになった。

しかし、アメリカはこれを放置している。


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これは「北朝鮮がもう持たない」ので、次のアジアの軍事的脅威として中国にその役割を担わそうと、アメリカが画策しているということに他ならない。

日本を含むアジア諸国が中国と対立して修復不可能になったら、北朝鮮がなくなってもアメリカは兵器ビジネスができる。それはアメリカにとって、非常に素晴らしい展開だ。ビジネスが継続する。

要するに、アメリカは兵器が売れるようにアジア情勢を「不安定化に向けて調整している」と言う言い方が分かりやすいかもしれない。

そういう目で見ると、なぜ北朝鮮がいつまでも崩壊しないのか、なぜアメリカが中国の南沙諸島の軍事基地化に何もしないのかが分かってくるはずだ。

アジア各国で軍事的脅威が拡大していけばいくほど、アメリカはアジアに駐屯する理由もできるし、兵器ビジネスを安定的に続けることができるようになる。

アジア情勢の本質がここにある。すべては「ビジネス」で動いているのである。


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アメリカは北朝鮮の「脅威」を煽りながら、韓国に空中防衛システム「THAAD」を配置するように韓国に迫っている。「THAAD」は敵のミサイルを迎撃できる米国の兵器体系なのだが、これは迎撃ミサイル48基でワンセットになっていて価格は1990億円にもなる。


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