ポンタの想い出

俺に明日はあるのか?

島唄


島唄



■概要

島唄」は「THE BOOM」というバンドの代表曲の中の一曲

THE BOOM」はバンドブームのはしりであった1986年(昭和61年)11月に結成し

そのバンド名は、「常に流行に左右されず自分たちの音楽を貫いていけるように」という逆説で

ヴォーカルの宮沢和史さんが命名したんだとか

島唄」は1992年1月22日発売のアルバム「思春期」に収録され

その翌年の1993年6月21日シングルカットされた「島唄(オリジナル・ヴァージョン)」が

全国発売となり150万枚以上を売り上げる大ヒットを記録しました

その年の紅白歌合戦にも出場、「レコード大賞」でも「ベストソング賞」を受賞し、

名前の通りブームを巻き起こしました

丁度その頃 全日空による「ANA'S SUMMER 沖縄」という

沖縄キャンペーンが行われており

森高千里さんが出演するCMがバンバンながれるなど

バブルの余韻が残る中「沖縄」ブームが
島唄」の背中を押して行った 
そんな時代背景でした



■「島唄」創作秘話

2005年朝日新聞に「宮沢和史の旅する音楽」
というシリーズが連載され、
島唄」の創作秘話が語られ
この「島唄」の裏歌詞、本当の意味というのが話題になりました



朝日新聞宮沢和史の旅する音楽」引用


島唄』は、
本当はたった一人のおばあさんに聴いてもらいたくて作った歌だ。

91年冬、
沖縄音楽にのめりこんでいたぼくは、
沖縄の『ひめゆり平和記念資料館』を初めて訪れた

そこで『ひめゆり学徒隊』の生き残りのおばあさんに出会い、

本土決戦を引き延ばすための『捨て石』とされた激しい沖縄地上戦で

大勢の住民が犠牲になった事を知った

捕虜になる事を恐れた肉親同士が互いに殺し合う

極限状況の話を聞くうちにぼくは、
そんな事実も知らずに生きてきた無知な自分に怒りさえ覚えた

資料館は自分があたかもガマ(自然洞窟)の中にいるような造りになっている

このような場所で集団自決した人々のことを思うと涙が止まらなかった

だが、その資料館から一歩外に出ると、
ウージ(さとうきび)が静かに風に揺れている

この対比を曲にして
おばあさんに聴いてもらいたいと思った

歌詞の中に、
ガマの中で自決した2人を歌った部分がある

『ウージの森で あなたと出会い ウージの下で 千代にさよなら』

という下りだ

島唄』はレとラがない沖縄音階で作ったが、
この部分は本土で使われている音階に戻した

2人は本土の犠牲になったのだから


2005年8月22日 朝日新聞(朝刊)




■本当の意味


THE BOOM  「島唄」  作詞:宮沢和史

でいごの花が咲き 風を呼び 嵐が来た
(1945年春、でいごの花が咲く頃、米軍の沖縄攻撃が開始された。)

でいごが咲き乱れ 風を呼び 嵐が来た
(でいごの花が咲き誇る初夏になっても、米軍の沖縄攻撃は続いている。)

繰り返す 哀しみは 島わたる 波のよう
(多数の民間人が繰り返し犠牲となり、人々の哀しみは、島中に波のように広がった。)

ウージの森で あなたと出会い
(サトウキビ畑で、愛するあなたと出会った。)

ウージの下で 千代にさよなら
(サトウキビ畑の下の洞窟で、愛するあなたと永遠の別れとなった。)

島唄よ 風にのり 鳥と共に 海を渡れ
島唄よ、風に乗せて、死者の魂と共に海を渡り、遥か遠い東の海の彼方にある神界 "ニライカナイ" に戻って行きなさい。)

島唄よ 風にのり 届けておくれ わたしの涙
島唄よ、風に乗せて、沖縄の悲しみを本土に届けてほしい。)

でいごの花も散り さざ波がゆれるだけ
(でいごの花が散る頃、沖縄戦での大規模な戦闘は終わり、平穏が訪れた。)

ささやかな幸せは うたかたぬ波の花
(平和な時代のささやかな幸せは、波間の泡の様に、はかなく消えてしまった。)

ウージの森で 歌った友よ
(サトウキビ畑で、一緒に歌を歌った友よ。)

ウージの下で 八千代に別れ
(サトウキビ畑の下の洞窟で、永遠の別れとなった。)

島唄よ 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ
島唄よ、風に乗せて、死者の魂と共に海を渡り、遥か遠い東の海の彼方にある神界 "ニライカナイ" に戻って行きなさい。)

島唄よ 風に乗り 届けておくれ 私の愛を
島唄よ、風に乗せて、彼方の神界にいる友と愛する人に私の愛を届けてほしい。)

海よ 宇宙よ 神よ 命よ
(海よ 宇宙よ 神よ 命よ 万物に乞い願う。)

このまま永遠に夕凪を
(このまま永遠に穏やかな平和が続いてほしい。)

島唄は 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ
島唄は、風に乗せて、死者の魂と共に海を渡り、遥か遠い東の海の彼方にある神界 "ニライカナイ" に戻って行きなさい。)

島唄は 風に乗り 届けておくれ 私(わくぬ)の涙(なだば)
島唄は、風に乗せて、沖縄の悲しみを本土に届けてほしい。)

島唄は 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ
島唄は、風に乗せて、死者の魂と共に海を渡り、遥か遠い東の海の彼方にある神界 "ニライカナイ" に戻って行きなさい。)

島唄は 風に乗り 届けておくれ 私(わくぬ)の愛を
島唄は、風に乗せて、彼方の神界にいる友と愛する人に私の愛を届けてほしい。)








ライブノートさんより
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