ポンタの想い出

俺に明日はあるのか?

もうダメアルヨ

中国は先進国になるのではなく、貧困国になろうとしている


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中国が絶対に次の時代の覇権国家となれない理由は、中国の情報隠蔽体質にある。

中国政府は香港で自分たちに都合の悪い内容が書かれた本を売っていた書店の経営者を次々と拉致したり、株式暴落を伝える新聞記者を逮捕したり、暴動を報じる記事を差し替えさせたり、習近平を批判するインターネットでのコメントを削除したり、ありとあらゆる「検閲」を行っている。

さらに中国の検索エンジンでは、検索できない言葉もあって、たとえば「天安門事件」と検索しても何も引っ掛からない。それは中国政府は国民に知って欲しくない言葉なのだ。

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そのため、今の若年層は天安門事件というものがあったことすらも知らない人もいるという。

チベットでは今も中国政府による国家弾圧が行われているが、こうした実情を知らせないために、「ダライ・ラマ」という言葉も検閲対象になっており、さらにチベットの独立運動に関わるものもすべて検閲されている。

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2011年にチュニジアで「ジャスミン革命」という国家転覆の民主化運動が起きたら、中国政府は恐れをなして「ジャスミン」という言葉も検閲対象にした。


「何を知らないのか知らない」という状況になる


つまり、大陸に住む中国人は、中国政府が許可した情報だけアクセスできて、中国政府が隠したい情報は何も知らないままにされているということになる。

「何を知らないのか知らない」という状況になるのだ。

都合の悪い情報はどんどん検閲されていくので、中国で凄まじい大気汚染や環境破壊で癌で死んでいく人間が毎年312万人レベルで出現しているというのに、こうしたことも隠蔽されて分からないまま暮らしている。

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次世代を作り出す技術革新は、その多くは自由な環境の中で生まれる。「あれは駄目、これは駄目、なぜ駄目なのか考えるな、政府に従え」という環境であれば、何も生み出せない。

政府が許可したものだけ、海外からパクリで持ってきてそれを運用するだけなので、すべてがワンテンポ遅れる。

そのパクリも、ハッキングやスパイ行為で情報を盗んで行われるので、情報が盗めなくなったら終わりだ。盗んだものだから、そこに付加価値を付けるということもできない。

そもそも下手に技術革新を進めていくと政府の都合の悪い領域に達する可能性もあるので何もできない。

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これが今の中国の現状なのである。

こうした情報統制や隠蔽体質は、通常の民主主義社会であれば、やがて薄まっていくのだが、中国は共産党一党独裁なので逆にどんどん強まっている。

ここ半年で中国の情報統制はさらに強まっていると言われている。2015年の報道の自由度ランキングでも、180ヶ国対象で、中国は176位である。どういうことかというと、自由などまったくないということだ。北朝鮮と大差がない。

なぜ、中国政府は情報統制に走っているのか?


報道の自由と言えば、日本の報道の自由度は180ヶ国中61位で思ったよりも低いが、それもそうだろう。

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日本では朝日新聞が捏造に歪曲に印象操作を行い、中国・韓国の反日もまったく報道せず、誰が日本で売国スパイをしているのかすらも報道しないような体質なので、これで報道の自由が上がるわけがない。

しかし、中国の情報隠蔽というのは、もはやそんなレベルではなく、言論封殺と言っても良い状況なのだ。

最近、中国では「国家安全法」を採択して、中国にとって都合の悪い外国人もテロリストと決めつけたり、中国に不利な情報を報じる外国人ジャーナリストを国外追放したりしている。

それに飽き足らず、2016年1月27日には、「反テロ法案」をも可決、成立させている。中国政府が「お前はテロリスト」と決めれば、その人物はテロリストになる。

たとえば、中国政府は海外から支援を受けたNGO団体の活動家を中国から追い出そうとしているが、その根拠として「国家安全法」や「反テロ法」を持ち出すようになっている。

中国人の人権向上のために活動していたスウェーデン人のピーター・ダーリン氏も逮捕され、女性の権利向上を目指した活動をしていた団体も閉鎖された。

さらに習近平政権は「海外NGO管理法」を制定させて、中国のすべての人権向上のための活動を事実上、完全閉鎖に追いやろうとしている。

なぜ、これほどまで中国政府は情報統制に走っているのか。

言うまでもない。中国政府はもう政権運営に行き詰まっており、政治的にも経済的にもボロボロになっている。汚職、環境破壊、格差、経済不振を、何としてでも隠し通して中国共産党一党独裁を維持し続けたいと思っている。

中国は絶対に次の時代の覇権国家になれない

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中国共産党では中国の未来はない。しかし、中国はこの共産党一党独裁なので、政権交代ができない。共産党が駄目になったときの受け皿がない。つまり、中国共産党が終わるときが中国の終わるときだ。

中国は格差問題が解消できないどころかますます広範囲に広がっている。こうしたことから、中国の内陸部では頻繁に暴動が起きている。

しかし、中国は弾圧国家であり、こうした暴動も警察や軍隊の激しい暴力で鎮圧させている。この暴動が抑えきれなくなれば、中国は崩壊するが、もし北朝鮮のように弾圧が延々と続くとしたらどうなるのか。

中国は発展もなく、進歩もなく、どんどんじり貧になりながら続いていくということになる。そうであった場合、中国という国は先進国に向かうのではなく、中進国から貧困国へと向かっていく。

13億人の貧困層を抱えるただの図体だけが大きな貧困国になってしまうのだ。

2015年に中国はバブル崩壊した。すでに成長を失い、それを認められないために打つ手が後手後手になってしまっている。こうした中で新たな成長を取り戻すには、民主化と自由が必要になるが、現状は真逆の方向に向かっている。

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中国共産党は、自由を認めたとたんに13億人の批判対象になって崩壊してしまうので、絶対に民主化も自由も認めない。それならば、中国はこれから情報封鎖と弾圧を繰り返しながら、徐々に途上国へと戻っていくだけだ。

今のまま推移するのであれば、中国は絶対に次の時代の覇権国家になれない。

爆買いにやってくる大量の中国人の姿を見て、多くの日本人は漠然と中国が豊かになっていく想像ばかりしているが、実はその逆であることを知るべきだ。

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