ポンタの想い出

俺に明日はあるのか?

ド外道たちのうた


ド外道たちのうた




怒りを忘れたある国のひとたちへ



意味不明なポーズで、
知事にケンカを売る某国総理

先日平松伸二先生の「ザ・松田」というコミックを買ったのですが、(褒め言葉的に)

噂通りの酷いというかトンデモ作品

でした。



特に2巻後半の東電ネタは、

「こんなえげつないネタまみれの本、よく発刊できたな」

と感心するくらいの東電ネタ満載の内容となっております。


と言うことで「マンガで判る東電原発事故」とでも言うべき「ザ・松田」2巻のレビューを今回はしたいと思います。





上座、座布団付きの誠意溢れる土下座


まず話は、F県という架空の県の知事と傲慢電力という架空の電力会社とダークサイドに堕ちた水戸黄門みたいな政治家が、原発再稼働ゴリ押しの談合をしているところから話は始まります。



汚染現場を視察してきて原発再稼働に反対する副知事に対して吠える知事。確かに原子力村の村民の本音はこういう方向だとは思いますが・・・



ダークサイド水戸黄門様はこのような不謹慎発言を。


ぜひともこの方には
facebookを始めてもらって「放射能健康法」について情報発信をして大炎上
して頂きたいものです。



一方電力会社の社長は(恐らくモデルは勝○会長)被災地で土下座行脚の毎日。



土下座しながら地面にこすりつけ、
ストレスで怒りがマッハで般若の形相の社長。


まーアメリカなら株主以外に社長が頭を下げる事は絶対ないので、グローバル基準から言えば相当良心的で腰の低い社長と言えるでしょう。あちらでは、こういう事件が起きるとひたすらマスコミを遠ざけて知らぬ存ぜぬ、身辺を嗅ぎ回られたら裁判所に訴えて記者に接近禁止令を出すのがデフォルトですから(マイケル・ムーアが実際に公害企業の社長に環境汚染の表彰をしたら接近禁止令を出された事がある)。



連日の被災地での

エクストリーム謝罪行脚

からマイホームに帰ってきた社長。凄く下品な成金趣味の建造物に平松先生のほのかな悪意が感じられます。



でも、弁護しておきますが、実際の勝○会長のご自宅はこんな豪勢ではありません。



四谷の一等地に建つ、

ちょっとした要塞みたいなお家の周囲をガードマンと警察にガッチリ警護させているだけです




家に入ると
マスゴミは裏切り者ざます」と喚いている。

超悪人ヅラの

奥様がお出迎え。「マスゴミ」とか使いこなす辺り、奥様はネット用語に造詣が深いようで、鬼女や小町辺りで昼間から暴れていそうなテンションに俄然好感度UPです。



更に暖かい息子たちの応援を受ける社長。


目といい、眉といい、ママンのDNAの強さが伺えます。



選民意識全開の孫にも全力で応援されますが、こちらは似ても似つかぬ風貌です。


もしかしたら

放射能による突然変異種
でしょうか。



自室に戻り、怒りが有頂天状態の社長はゴルフクラブを握りしめながら


「関東・東京の電力を・・・日本経済の土台を支えて来たのはどこの誰だか言ってみろォォォォ」





火病を発症

させてゴルフクラブ張飛関羽のように振り回して暴れ回ります。


多分今の社長なら呂布相手でも百合は撃ち合えます。

どちらかと言うと、東電幹部は「土下座は無料や、コレで済むなら安いモンやで」的な計算が出来る方々の集団だと私は思いますが、そこはまぁマンガですから 



このセリフ、社長や経営陣の本音と言うよりは、東電労組の考えに近いような。


「裏切った民主議員には報いを」 東電労組執行委員長の「恫喝」が波紋

こういう組合の全く空気が読めていない特権階級体質を皮肉ったほうが面白くなったのではとちょっと思いました。


それにしても、国有化に対するなりふり構わない抵抗や、プライドだけ高いくせに情けないほどの責任逃れに終始している体質はよく再現されているように思います。


後半は更に東電のダメっぷりとぬるま湯体質をおちょくる内容となっておりますが・・・レビューして大丈夫かなぁ・・・最後のオチとか洒落になっていないし 



前回に引き続き、マスコミの前から逃げ回っている社長。

10億円ですよ10億円、1億円使ってもまだ9億円残っていますよ!牛丼特盛に生卵とおしんこと豚汁をつけても100万杯以上食えますよ!サイゼリアのミートソーススパゲッティにグラスワインをつけても180万食も食えますよ!



と庶民的な話を言いつつも、私には億単位のお金ってのは縁のある話でして、うちの親父が破産してx十億円の負債があーのかーの、明日までにx千万円がどーのこーのという話は数年前に毎週呼び出されてはやっていたのですが、正直思い出したくもありません。

億単位のお金なんぞ貰えるにしろ剝がれるにしろ関わらないほうが幸せだというのが私の個人的な感想ですが、そんな金の渦巻く電力会社幹部に対してのザ・松田による私的制裁おしおきが物語の後半を占めます。

 


まずは賠償処理の例の 嫌がらせめいた書類の束で応酬した東電の対応を完全再現。

見ているだけでイライラしてきます。



この対応、報道された時もかなりムカつきましたが、絵に描いて再現されるとムカつき度が倍増します。

「多くの被害項目を詳しく説明(できない物については賠償金を払う筋合いは無いので、俺たちの給料を確保)するにはそれだけの書類が必要なんです!(どうせおまいら原発を理由に無職ニートになって暇なんだろうし)じっくり読んでください!」

この作品、行間を読むのがコツです。



原発事故被害者に細かい情報公開を小姑のごとくネチネチ求めるくせに自分たちは情報非公開の秘密主義を貫き通す体質に被災者の怒りが爆発。

脂ぎったおやぢの黄ばんだ怒号が響きます。



それに対し、東傲電は必殺技 「 火に油プルトニウムを注ぐ」で応酬

核物質漏らしまくりの東傲電が核物質防護ってどういうブラックジョークかと・・・津波対策を怠ったまま原発を運営するノウハウや、外部電源喪失を想定しないまま原発を運用するノウハウなどは沢山持っているのでしょうが、コレは「知的財産」というよりも「痴的財産」ではないでしょうか。



そんなツッコミまみれの応対に被災者にフルボッコにされる東傲電職員

この職員が もし年間900万くらい貰っているとすれば、この事故応対も 時給4500円くらいの仕事ですね!

つまり「被災地で本社からの指示を読み上げて罵声を浴びるだけの簡単なお仕事です 時給4500円~」

うわぁ・・・こう書くとめっちゃむかつくわ。



一方松田さんは原発反対派を粛清している東傲電派遣のヤクザと被災地で死闘を繰り広げています。

ヤクザがけしかけてきた闘犬 原子力号(笑) 」
が猛然と松田に襲い掛かり、松田絶体絶命のピーンチ!



おおっと、 松田さんの手刀の一撃で メルトスルー



 
阪神淡路大震災の時、
昼迄おやすみになられた某国総理


流石メルトスルーに実績のある東傲電製です。

 


で、社長一家はパッシングと放射能から逃げるためにハワイに一族総出で逃避行をしようとします・・・(実際福島原発事故の最中、K俣会長の家族はどこかへ逃げていましたし)



この後、彼らには恐ろしいお仕置きがブラックエンジェルによって実行されるのですが、それは本編を読んでお楽しみください。

色々突っ込みどころ満載ながら、なかなかいい感じのオチなので是非ともよんでみては如何でしょうか。



カツカレーの人も自分、いや国の事を考えています…。




平松伸次先生
ブラックエンジェルズ ザ 松田より
画像は追加しています。






心を込めて、謝罪してますよ。
ねぇ…国民の皆さん…。




今、私はほどぼどにお金もあるし、
仕事もまぁまぁで、幸せかな?
日本の未来は…どうにかなるんじゃない?


俺は、もう40も越えて定職も無い。
雇ってくれる所はなかなか無い。
日本の事?考える余裕も無い。


私は、旦那に逃げられたシングルマザー。
公立の保育園は、次々閉鎖になり、
予算的にもう預ける所は無い。
ほとんどお金はありません。
日本の未来は、とても心配です。


私、来月結婚します。
有名企業に勤める経済力のある人。
子供はいらないかな。
今が良ければいいし。
日本の事?
近代国家だから、大丈夫だと思います。





大物漫画家 平松先生のように、
ダイレクトにストレートに、生きて行きたい。
あるブロガーのように、
「海外にシフトします!」
なんてありえません。
この国を棄て、自分だけ生き延びようとは、
毛頭思っていません。
だって、私はただの日本人で、
たとえ、どんな未来が在っても
この国で、ただの日本人として朽ち果てたい。
未来ある子供たちに、
私が出来る事は何なのか?
俺が死ぬ時の日本は、どんな景色だ?












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