嫁はスズラン
嫁はスズラン
有毒植物(毒草)15選
今回は、人の死亡例がある有毒植物について、
症状や毒性などを中心にご紹介します。
1.ソクラテスの処刑にも使われたドクニンジン
(出典:tacethno)
まず最初に、毒草として歴史的に最も有名であるこの植物から。
ドクニンジンは、かつてギリシャで処刑に使われていた。最も有名な犠牲者は、哲学者のソクラテスであり、彼はドクニンジンの杯をあおり、命を落とした。
ドクニンジンには複数の毒物が含まれているが、その中で最も人間に致命的なのがコニインである。ごく少量のコニイン(6~8枚の葉っぱ、あるいはごく少量の種、根)を摂取するだけで、人間は中枢神経が侵され、筋肉がマヒし、命を落とす。
筋肉のマヒは、まず足元から起こり、徐々に体の上方へと広がっていき、最後には呼吸筋が麻痺して、呼吸困難に陥り死にいたる。
2.牛が15分で死亡するドクゼリ
(出典:Pinterest)
ドクニンジンの仲間であり、日本三大有毒植物の一つである。毒性も、ドクニンジンに負けず劣らず強い。
七草粥として食されている春の七草の”セリ”によく似ており、同じような場所に生育することから、誤食による中毒者が後を絶たない。
ドクゼリの毒には、シクトキシンと呼ばれる神経毒が含まれている。特に根っこの方に集中している。ドクゼリを食べると、中枢神経が過剰に刺激され、吐き気、腹痛、呼吸器障害、腎不全、不整脈、震え、発作などが起こり、最悪の場合死ぬこともある。
シクトキシンは非常に毒性が強いため、これを食べた牛がたった15分たらずで死亡したという報告も上がっているほどだ。
3.数多くの死者を出している、キョウチクトウ
(出典:nessisreitblog)
美しい花を咲かす低木であるが、その毒性はあなどれない。キョウチクトウには葉や花、果実、根、そして周辺の土壌、燃した煙にも、心不全などを引き起こす強心配糖体が含まれている。
1975年にバーベーキューの串代わりにこの低木を利用して7人が死亡し、1980年には飼料に混入したわずか数gのキョウチクトウを食べて、9頭の牛が死亡している。
4.日本での死亡事故が多いトリカブト
(出典:Wikimedia)
日本三大有毒植物の一つであり、古来からトリカブトの抽出成分を塗布した毒矢が、狩猟や戦いに使われてきた。人がこれを誤食した場合、死ぬこともある。
トリカブトには神経毒であり心臓毒であるアコニチンを含んでおり、嘔吐・呼吸困難、心不全などをもたらす。そして、その毒は即効性であり、口に入ってから数十秒以内に起こる。
新芽が芽吹く季節になると、ヨモギやセリとよく似ているためそれと見間違って誤食し、中毒死する事故がたびたびニュースになっている。
5.青酸カリよりも強い毒を持つ、スズラン
(出典:Wikipedia)
鈴のような可愛らしい花を咲かせる植物だが、その見た目によらず、38種もの有毒な強心配糖体を含んでいる。毒の強さは青酸カリの15倍にも達する。
スズランは全ての部分に毒があり、摂取すると頭痛やめまい、おう吐、心不全などを起こし、重症化すると死に至る。北海道では、山菜の王様として知られるギョウジャニンニクと良く似ているため、誤食して死亡するケースが報告されている。
6.幻覚をもたらすキダチチョウセンアサガオ
(出典:io9)
花がトランペットの形状をしていることからエンジェルストランペット(天使のトランペット)とも呼ばれている。開花すると、最大で長さ50cm、幅は30cmに達する。
可愛らしい名前を持っているが、その毒性は恐ろしい。これを食べると幻覚や急性痴呆などの症状が現れ、最悪の場合死に至るのである。
7.口内に炎症をもたらすディフェンバキア
(出典:ourhouseplants)
観葉植物として有名なディフェンバキアであるが、その葉の細胞には、針状結晶のシュウ酸カルシウムを含んでいる。
(下の写真、倍率600x)
(出典:ourhouseplants)
葉を噛むと、これらの針状結晶によって口をはれ上がらせたり、多量のよだれを出させたりする。多くの場合軽症にとどまるが、稀に口内が強く腫れ上がって気道をふさぎ、呼吸困難で死亡することがある。
8.青酸カリの数万倍の毒性、トウアズキ
(出典:Lucid)
インドネシア原産のつる植物であり、その種子が鮮やかな赤色で美しいことから、装飾やマラカスの玉として利用されてきた。しかし、この種子には強力な毒性物質、アブリンが含まれている。その毒性は青酸カリの1万倍である。
アブリンの毒性は、細胞レベルでの機能阻害であり、タンパク質合成を行うリボソームを不活性化し、細胞を死滅させる。実際の症状としては、発熱などの風邪に似た症状が出た後、臓器が機能を失い死に至る。
9.死のリンゴ、マンチニール
(出典:Useful)
リンゴとよく似た果実が実る植物で、あらゆる植物の中でも、最も危険なものの一つと言われている。マンチニールが危険なのは、その全てに猛毒を含んでいるからである。
樹液にはアレルギー性皮膚炎を起こすボルボール、果実には下痢や吐き気をもたらすアルカロイドが含まれている。樹液の場合、雨水に溶け出たものが皮ふに触れるだけで激痛におそわれるという。
樹液では死なないが、果実を食べた場合には致命的になりうる。その強力な毒性から、スペインでは「死の小リンゴ」と言われ、恐れられている。
10.最も人を殺してきたオオミフクラハギ
(出典:Wikipedia)
3番で紹介したキョウチクトウの仲間で花の形がよく似ている。そして、こちらも強い毒を保有している。日本では沖縄だけで見られる種で、沖縄方言の「目脹ラ木」(ミフクラギ、目をこすると腫れる木)からこの名前が付いた。
この木には、ケルベリンという毒が含まれており、心筋中のカルシウムチャネルの働きを阻害し、不整脈を起こす。多量に摂取した場合は、死にいたる。
またオオミフクラギは、完全犯罪を目的とした凶器に利用されることがしばしばあった。それは抽出毒のケルベリンが、容易にスパイスへと偽装できる素晴らしい風味を持ち、そして多くの場合検死ではケルベリンが死因として見過ごされがちだからである。
さらにフランスの毒物学者は、どの植物よりも人間を毒殺し、自殺させた植物だと結論づけている。インド・ケララ州に限っただけでも1989~1999年の間に、この植物が原因で500人以上が亡くなっているのである。
11.植物の中で最強の毒を持つトウゴマ
(出典:Wikipedia)
トウゴマは、薬や石けんの材料などに使われるひまし油が採れることで有名である。だがその種子には、猛毒があり、その強さは世界一を認定するギネス世界記録で、「最も強い毒を持つ植物」と認定されるほどだ。
(↓トウゴマの種子)
(出典:Wikipedia)
毒はリシンと呼ばれるもので、人の致死量は種4つから8つほど。種を食べると、喉と口が焼けるように痛み、強烈な腹痛と下血を起こす。未治療では3~5日以内に死亡する。
12.皮ふに触れただけで炎症を引き起こすベラドンナ
(出典:Wikipedia)
ベラドンナの果実は、ブルーベリーのように黒い熟した実であり、甘くて美味しいとされるが、猛毒がある。実際に子どもがブルーベリーと見間違えて誤食し、死亡する事故も起きている。
葉っぱや果実、根にはアトロピンとスコポラミンという毒物を含んでおり、体中の筋肉をマヒさせて、最悪の場合死に至らしめる。また、たとえ触れるだけでも、皮ふのかぶれや潰瘍を起こすことがあるので注意が必要だ。
13.ミルク症を流行らせたマルバフジバカマ
(出典:Wikipedia)
マルバフジバカマによる中毒は、これを食べた家畜のミルクや肉を食べることで起きる。家畜がこの植物を食べると、肉や牛乳に有毒成分が混入し、それらを食べた人も有毒成分を摂取することになる。これらを摂取し続けると、人は中毒症状を起こすようになる。
毒はトリメトルというもので、人が摂取すると震え、吐き気、腸の重病にかかり、死ぬこともある。この中毒はミルク病と呼ばれ、19世紀頃アメリカで流行し、一度に数千人が命を落としたとされている。中毒で死亡した者の中には、エイブラハム・リンカーンの母であるナンシー・ハンクスもいた。
真央ちゃんのウォーターサーバーです
14.子殺しのトクウツギ
(出典:Wikipedia)
上記で紹介したドクゼリ、トリカブトと並んで日本三大有毒植物のひとつである。沖縄を除く日本全国の山地や河川敷に自生している。
ピンク色の実をつけ、非常に美味そうであることから、子どもがこの実を誤食して死亡する事故が後を絶たなかったという話がいくつかの農村に残されている。
毒は実だけではなく、根や葉にも含まれている。その毒は即効性があり、食べるとすぐに痙攣や呼吸困難を起こし、多量摂取の場合は、死に至る。
15.トリカブトよりも死亡例が多いイヌサフラン
(出典:mainichi)
日本においては、過去10年間で患者数16人、死亡数4人で、トリカブトよりも死亡者数が多い植物である。見た目が山菜のギョウジャニンニクと酷似しているため、よく誤食されている。
毒はコルヒチンと呼ばれるもので、皮膚感覚がマヒし、重症化すると呼吸困難に陥って死ぬ。これまで、2007年に50代の新潟県男性、2014年に70代の静岡県男性、2015年に山形県男性が、いづれもギョウジャニンニクと勘違いして食べ、死亡している。
(出典:mainichi)
ailoveiさんより
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あなたの家に
スズランはありますか
生命保険のパンフレットは
数冊あります
スズランて綺麗ですね
さようなら…
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